2019 No27 吉本炎上

帝国が揺らぐはずがないと思えていたが、
いとも簡単にガタガタに。

吉本は、憎らしいほどに合理的な経営をしてきた。
上場を廃止し、株主は大手テレビ局に。
減資して、みなし中小企業に
本社は、新宿小学校の払い下げ。
各県どころか、アジア各国に担当芸人を住まわせる地域密着戦略。
芸人は6000人いるが、本社機構はスリム。
社長、会長も芸人張りに軽妙にやり取り。

その裏で、辞めた芸人には厳しい圧力。
太平サブロー、シローは足ぬけしたあとテレビには出られなかった。
紳助は暴力団との付き合いで追放されたが、
今回の芸人は謹慎か引退で済まそうとしていた。
(引退しても復帰はありだったのだろう)

それが、社長の発言を上げ足取るように引用して、
芸人が記者会見を実施。
(振付師がいたのだろう)
ワイドショーの司会をやっている
所属芸人が、反旗を翻して
世の中はおおもりあがり。
丁度、裏番組では盛り上がらない
安倍一強選挙だったし。
(れいわは頑張っていたが)

一気に大炎上。
この期に及んでまだ、契約は口頭でやると
会長が言い張る。
頭が悪いスポーツ選手や芸人にも
契約書でがんじがらめにしてきた米国の
興行文化とは対極の日本式芸能。

くだんの闇営業のギャラを1年間かけても
稼げない芸人がほとんどという現実もある。

この国と来たら、芸人くらいしか頼るものがない。